ひょんなことから韓国の財閥令嬢のユン・セリ役のソン・イェジンがパラグライダーで間違って北朝鮮に着陸してしまう韓国ドラマなんだけど、もうね、韓国と北朝鮮の社会体制の違いを見せつつも、コメディタッチで物語が進んでいく印象を受けた。
韓国と北朝鮮って国境線もあって、お互いの国同士、シビアな関係のイメージがあるのだけれど、こうやって平気でドラマにしちゃうんだなってびっくり。
昔、香港映画の『五福星』でクレイジー役のリチャード・ンが精神病院に入院していて超能力が使えると思い込んでいる。
結局、仲間に誘われて病院を抜け出すんだけど、現在ならコンプライアンスに引っかかりそうな内容だった。
コンプライアンスで言うならば、『愛の不時着』もほぼ現在で放送された作品なので、ここまで描いちゃうんだと感心する部分もあった。
内容は、北ヨーロッパの小さな国家・ウルクで起きた飛行機事故によって、北朝鮮に不時着するという設定のラブストーリー。
韓国の財閥令嬢・ユン・セリは、パラグライディング中に強風に巻き込まれ、北朝鮮に不時着した。
そこで彼女は、朝鮮人民軍将校のリ・ジョンヒョク役のヒョンビンと出会う。
お互いに惹かれ合っていく。
しかし、2人を取り巻く環境は困難で、韓国の複雑な政治情勢や、ユン・セリの家族や友人たちが引き起こすトラブルなどが起きる。
ユン・セリとリ・ジョンヒョクは、2つの国の違いを乗り越えながら、互いに惹かれ合い、愛を育む。
『愛の不時着』は、笑いあり、涙あり、ロマンスありのドラマとなっている。
今までの人生の中で恋愛ものの映画やドラマはたくさん観てきたのだけれど、間違って北朝鮮に行ってしまった韓国人女性が、北朝鮮男性と恋に落ちる。
このパターンの恋愛設定は初めてだった。
初めの方の視聴では分からなかったのだけれど、韓国の財閥令嬢のユン・セリ役のソン・イェジンがどこかで見たことのある顔だなぁと思っていたら、昔、観た韓国映画の『私の中の消しゴム』(2004年公開)で、ソン・イェジンは建設会社社長令嬢のスジン役を演じているんだよ。
つくづく令嬢役が似合う女優なのかなと感じた。
『愛の不時着』ではソン・イェジンは勝ち気なユン・セリ役を演じているんだけど、『私の中の消しゴム』では、若年性アルツハイマー病になってしまう悲運な建設会社社長令嬢のスジン役を演じている。
私は若年性アルツハイマー病になってしまうスジン役のソン・イェジンが好きでね。
『私の中の消しゴム』のラストシーンは妙な寂しさがあった。
『愛の不時着』も全話視聴して、ラストシーンは物寂しさがあったなぁ。
ネタバレになるので詳しいことは書かないけれど、どちらも良い作品だった。
『愛の不時着』を全話視聴した後、『私の中の消しゴム』を観るのもいいもしれない。
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