ベトナムは日本語教師が不足している。
ベトナムの小学校から日本語教育を行っているところもある。
ベトナムでは、日本人の日本語教師がベトナムでたくさん働いていると思われる。
『ベトナムの風に吹かれて』とは?
小松みゆき原作『越後のbaちゃんベトナムへ行く―ラストライフを私と』が『ベトナムの風に吹かれて」に改題し、松坂慶子出演で映画化もされた。
『ベトナムの風に吹かれて』は実話を基にした映画なのだ。
著者である小松みゆきさんのノンフィクションエッセイで、ベトナムのハノイで日本語教師をしている著者が認知症になった母親をベトナムに呼び寄せ、海外介護を行う話。
小松みゆきさんは1992年からハノイで暮らしている。
「ベトナムの風に吹かれて」に思う海外介護問題
日本では少子高齢化、高齢出産などがあり、育児と介護の同時進行のダブルケアを余儀なくされる日本家庭も多くなってきている。
また、海外に移住し、働いている日本人たちにとって、日本に住む高齢になった両親の介護問題をどうするのか。
この作品は一例ではあるのだけれど、海外介護をテーマにした映画作品となっている。
ベトナムのハノイやホーチミンでは家政婦(メイド)を雇う日本人家庭もいる。
実際問題、海外介護を考えた場合、介護資格(ベトナムであるかは不明)を持っている、もしくは老人介護もできる家政婦を雇い、実際に海外介護をしている日本人もいるかもしれない。
ちなみにベトナムでは家政婦のことをおしんと言っている。
松坂慶子さんは「ベトナム(の雰囲気)で開放されておおらかに介護生活を続けている。ああ、こういう介護もあるとご覧いただけたら嬉しいねぇ」と語っている。
著者の小松みゆきさんは「認知症の母親といっしょに暮すようになってからは、ベトナムの人々の優しさを改めて感じるようになった」と語っている。
認知症の母親をベトナムのハノイで海外介護したからこそ、見えてくるベトナム社会とはどんなものなのか。
『ベトナムの風に吹かれて』の映画を観て感じるのもいいのかもしれない。
『ベトナムの風に吹かれて』に改題される前の『越後のbaちゃんベトナムへ行く―ラストライフを私と』は、小松みゆきさんが元々自費出版したもの。
自費出版したエッセイ本が時を経て、『ベトナムの風に吹かれて』に改題された。
それが大森一樹監督によって映画化されることになった。
もしも映画化されなければ、私はベトナムで海外介護を行っていた日本人教師の生き方を知ることはなかったでしょう。
そして、日本での介護ではなく、海外での介護もありなのではないか。
選択はひとつだけではない。
複数あるのだと思わせた。
さいごにベトナムは認知症の老人でも敬意を表する国みたい。
コメント